【2017.01.22】KIFAVボランティア研修会&交流会
刈谷市国際交流協会親善ボランティア(通称KIFAV)は、平成8年4月に設立されて以来、それぞれの得意分野を活かしながら地域に根ざした活気あるボランティア活動をしています。20周年という節目の年に、ボランティア同士のつながりを強め、今後の活動について考えるための研修会および交流会を開催しました。当日はKIFAV、地域の学生ボランティアなど合わせて42人が参加しました。
日 時: 1月22日(日)13:30~16:00
場 所: 国際プラザ
講 師: NPO法人 多文化共生リソースセンター東海
代表理事 土井佳彦さん
内 容:
第1部 「多文化共生の基礎」
KIFAVとして活動する上で知っておきたい、私たちを取り巻く多文化共生社会について、講師の土井さんにお話ししていただきました。
戦後日本は、1950年代から始まった姉妹都市提携が多くの市町で結ばれたり、それにともない各地に国際交流協会が設立されるなど、国際交流の機運が高まりました。70年代の高度成長期には海外に支援の眼が向き、国際協力事業団(JICA)が設立されるなど、国際協力が盛んになりました。そして現在では、外国人を含む多様な人々が同じ地域で生活するのが当たり前の世の中になりました。
「多文化共生」という言葉が生まれるきっかけになったのは、1995年の阪神・淡路大震災でした。都市部での未曾有の災害に皆が大きな被害を受けましたが、その中でも外国人は、言葉の壁(情報不足、人間関係がうまくいかない)、制度の壁(資格や国籍によるハンディ)、心の壁(見た目の差別や価値観の違いによる誤解)により、さらに被害を受けたり不便を強いられるケースがありました。そんな外国の人たちを助けようと、市民がボランティアとして活動を始めましたが、そこでわかったのは「助けられる側」と考えられていた外国人達も、同じように「自分達のできることで日本人を助けたい」と考えていたことでした。みんなの命を守るために、日本人と外国人の間で、お互いの違いを認め助け合う精神が生まれていきました。多文化共生という言葉は、国や行政が主導で考えられた言葉ではなく、自分たちが生きる社会をどうしていきたいかという、市民によるボランティア活動の中から生まれてきた言葉だったのです。
第2部 ボランティア活動紹介&交流タイム
講義の後はブレイクタイム。お茶とお菓子を片手に参加者同士の交流タイムです。その間KIFAVの活動紹介として各グループが作成した映像を流しました。普段知ることが少ない他のグループの活動など、皆さん興味深げに観ていました。
続いて、テーブルごとのチームに分かれてゲームを行いました。国際イベントグループのリードで行われたのは、フラフープリレー。チーム全員が手を繋ぎ、端の人からフラフープを送っていきます。手を離さずに次の人に素早く送るには、隣の人との協力が必要です。タイミングを合わせようと協力する姿に周りも応援を送り、ゲームはとても盛り上がりました。
第3部 ワークショップ「ボランティアを考える」
チームワークも良くなったところで、最後にワークショップを行いました。テーマは原点に返って「ボランティアとは」。与えられた課題に対して活発に意見を出し合い、グループ毎の意見をまとめ発表しました。土井さんからは、自分や他人の価値観に目を向けるとともに、「誰にとっていいことなのか」を考えながら活動することが大切であると学びました。
「ボランティアとは何か?」今後のKIFAVの活動の中で、このワークショップで学んだことを活かして、それぞれの答えが見つかるといいですね!ボランティアの皆さん、今後ともご協力よろしくお願いいたします。
前回のボランティア研修会の様子はコチラからご覧になれます。