2019.08.24日本語ボランティア入門講座

刈谷市国際交流協会では、地域での社会貢献に興味がある人、KIFAV日本語教室にボランティアとして参加したい人を対象に、毎年2回、夏と冬に「日本語教室ボランティア入門講座」を開催しています。講師は現在教室で活動中のボランティアが務め、外国人に日本語を教えた経験がない人でも無理なくボランティア活動に参加してもらえるような内容となっています。今年度前期の入門講座は、8月24日(土)、9月7日(土)の二日間で開催されました。

○講座内容
1日目:
刈谷市国際交流協会及び親善ボランティアについての紹介
日本語教室活動紹介
教室見学

2日目:
日本語の教え方
ワークショップ
質疑応答 など

 参加した皆さんからは、「実際の教室を見ることができて良かった。」「英語が意外と使えないということがびっくりでした。」「これから身近な外国の方との話し方などに参考になりました。」などの声が聞かれました。日本語の教え方については、まだ不安に感じている人が多いので、入門講座修了後にボランティア登録者に向けて2回連続のフォローアップ講座を行います。新しいボランティアの皆さんは10月から教室活動に参加する予定です。

KIFAV日本語支援ボランティアに登録するには、この講座を受けていただくことが条件となります。次回入門講座は2020年2月ごろ開催予定です。

2019.08.23インド・アートペインティング~ニレン先生と絵をかこう~

インドアート ペインティング ~ニレン先生と絵をかこう~

夏休み特別企画として、小学生を対象にインド人画家のニレンさんと一緒に絵を描くイベントを開催しました。

日時:8月23日(金)13時30分~15時30分
場所:刈谷市国際プラザ 
対象:小学生1年~6年生

まず受付でニレン先生にヒンディー語で名前を書いてもらいました。ニレン先生に声をかけられ、びっくり&少し緊張する子どもたち。初めて見る自分のヒンディー語の名札を胸に貼ってテーブルに。

さぁ、インドアートタイムスタートです!インドの雑誌や本を見ながらイメージを膨らませ、えんぴつで下書きをしていきます。DSC_9727.JPGカレー、タージマハル、王宮、動物やインド国旗など、自分の好きな絵を選び、みんな真剣にとりかかっていました。

えんぴつ描きができた子は、いよいよポスターカラーで色付け。写真を見ながら色を塗る子、好きな色で塗っていく子、塗り方もペースも自由!子どもたちの絵はニレン先生がアドバイスしたり、一緒に塗ったりしているうちに、
絵にスパイスが入ったように変わっていきました。 2019:インドアート6.jpg

仕上げはみんなの絵をつなぎ合わせ、ニレン先生が魔法をかけます。さ~てどんな絵ができるかな!?  2019:インドアート7.jpg
10月6日(日)に行なわれる、ナマステ・インディア2019 in KARIYA(刈谷市総合文化センター・みなくる広場/刈谷駅南口すぐ)で披露するので、お楽しみに!

皆さんぜひ見に来て下さいね♪ナマステ~
■ナマステHP:http://namaste-kariya.com/
■ニレン先生の絵画教室HP:https://www.nirenbhat.com/

2019.08.03世界をのぞこう!~中国編~

世界各国の「文化」や「今」を紹介する講座
「世界をのぞこう!」を開催しました。

中国.png 今回は「中国編」です。

☆日 時:2019年8月3日(土)
     10:30~12:00

☆場 所:国際プラザ(市民交流センター2階)
☆講 師: 刈谷市内で働いている 
                  朱世娟さん 韓金環さん(お話)
        张迪さん 李真璐さん
                 (中国女子の好きなおやつを作ってくれました) 
        漢服の紹介するグループの杨颖さんと
        8人のモデルさん

隣の国の中国は、広い国土に多くの少数民族と漢民族が暮らす国です。
中国で大学卒業後、刈谷の会社に就職した少数民族出身の2人に、少数民族の特徴を中心にお話してもらいました。
また、中国女子が好きな開花饅頭を手作りしてもらい、おしゃべりするときにはつきもののヒマワリの種スナックとジャスミンティーとともに試食しました。

南部地方担当は大理市出身の白(ペー)族の朱さん

中国全体では、56民族。人口の92%は漢民族で、8%が55ある少数民族です。少数民族は大多数である漢民族と同じ権限が与えられており、互いに尊重しています。民族内では自分たちの言語を使用しますが、学校では共通語を習います。名前も民族名と共通語名を持っている人が多いです。

少数民族のうち最大の民族はチワン族で約1692万人、最少はタタール族で3556人。朱さんのペー族は193万人で真ん中くらいに位置します。

南部は民族ごとの建物に大きな特徴があります。世界遺産の福建土楼(円形の集合住宅・福建省)や東南アジア(タイ)に近い雰囲気を持つ景洪、古都の美しい屋根が連なる麗江や大理(雲南省)など、それぞれ個性的な建築様式があります。
文化については、景洪のダイ族は言葉もタイ語に近く、行事もタイで有名な水かけ祭りに似た祭りがあります。また、千年以上の歴史がある文学と音楽に長けた民族で、独特の楽器を使い、多彩な音楽と踊りがあります。クジャクを模したおどりが有名です。

麗江のナーシー族(32万6千人)は東巴文という世界で唯一色のついた、色が意味を持つ象形文字を使っています。(世界記録遺産)

大理の白(ペー)族は文字を持たない民族で、火把節という五穀豊穣を祈るたいまつのお祭りがあります。白地の民族衣装と特徴的な頭の飾りがあります。

ミャオ族は万物に霊魂が宿ると考えている民族です。女性の衣装の種類が一番多く、頭の飾りだけで数十種類あります。 

 

北部地方はモンゴル族、瀋陽市出身の韓金環さん 

北部では故宮や万里の長城を思い浮かべますが、今回は少数民族のモンゴル族(内モンゴル自治区に住む人たちとそれ以外の市街地に住む人たち)の暮らしや満族の特徴を中心に日常生活のことを話してもらいました。

内モンゴルに住むモンゴル族の中には、遊牧民として移動できる家「包」(パオ)に住み、料理は肉の塊を使う大胆なものや乳を固めたものなど食べている伝統的な生活をしている人たちがいます。運動会ではモンゴル相撲をします。市街地に住むモンゴル族は一般的な集合住宅などに住み、料理もモンゴルの特徴は強くありません。学校ではモンゴル語や文字も学習しますが、共通語で学習します。民族衣装を着る機会もあまりありません。運動会は陸上競技などをします。

満族は清朝を築いた民族です。瀋陽故宮は清朝の皇居で、北京の故宮より規模は小さいですが今も観光名所となっています。故宮の様子に関心がある人は中国の人気ドラマの「Story of Yanxi Palace (延禧攻略)」を見るのがおすすめで、衣装や生活を見ることができます。 

現在の中国の一般的な日常生活

高速鉄道が発達し、日本よりも安い運賃で移動できます。街中ではレンタサイクルが普及してきました。このシステムは「最後の1キロ」と言われていて駅から目的地など短距離を移動するのに便利に使われています。最近はレンタカーもあります。どちらもスマホで利用登録します。ネットショッピングもさかんで、いろいろなことをスマホ決済することもできます。出かけるときはスマホさえあれば済むほどです。

中国人の1日は公園で始まります。公園では、誰かが音楽を用意してくれて踊ったり、太極拳をしたり、床屋さんが散髪していたりします。その後、朝市で買い物をしたり、朝ご飯を買ったり食べたりして出勤する人もいます。踊りや太極拳は観光客でも飛び入り参加できるそうです。

中国のスーパーマーケットはディスプレイに特徴があって、商品(竹マットやトイレットペーパーなど)をマネキンに服のように巻きつけるのをよく見ます。また、中国料理では油をよく使うので、5リットル入りのボトルが普通です。

北部の中国料理4つの系統に分類できます。

①山東菜系 歴史が長く、明・清の時代には宮廷料理としても食された。濃厚な味わいとニンニクを多用した香りが特徴。

②四川菜系 唐辛子、胡椒を多用した辛い料理が多い。辛いだけでなくその中に複雑な味わいもある。盆地で湿潤な土地柄から発汗を促す料理が確立したとも言われる。

③江蘇菜系 江蘇省発祥の料理。江蘇料理の特徴は、包丁技に優れ、見た目美しく、料理に適した火力、色は薄く、食材の持ち味を活かし、あっさりと調理する。甘辛い味付けも多い。スープを重視し、原料の食材の旨味が出るよう工夫し、素材の味が素直に出るように仕上げる。 

④広東菜系 「食は広州にあり」と言われるほど食材が豊富なエリア。それだけに、素材の持ち味を増幅させる、あっさりした味付けが特徴となっている。

 

漢服
漢服の紹介を中心に中国文化を伝える活動をしている杨颖さん。
8人のモデルさんが各時代の美しい漢服を着て紹介してくださいました。
各時代の特徴があり、スカート部分の位置が上下したり、袖の太さが違ったり世相を反映しています。

■前回のベトナム編の様子はこちら

2019.06.28ミササガ派遣市民団帰国

今年は9人の派遣市民団が、6月28日~7月5日までの期間、姉妹都市ミササガ市(カナダ)を訪問しました。

ミササガ市滞在中は、ホームステイでカナダの生活を体験しながら、各種公式行事に参加しました。7月1日のカナダデーでは、ミササガ・セレブレーションスクエアで行われたイベントに参加し、お祝いムードで盛り上がる雰囲気を一緒に味わいました。会場では多くのミササガ市民に向けて、刈谷から派遣市民が来ていることを紹介されました。
また、日本文化紹介では約150人の子どもたちに、ダンス・書道・お手玉などの日本の遊びを紹介しました。会場である教会の礼拝堂では、大勢の子ども達の前で刈谷のご当地ソング「かつなりくんの歌」を、振りつけと共に披露しました。
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ホストの皆さんには、それぞれの家庭のおもてなしの仕方でゲストを温かく迎えていただき、言葉が上手く話せなくても自然にコミュニケーションをとることができました。どのメンバーも貴重な経験と素晴らしい思い出を持ち帰ることができたようです。

◆ミササガ市友好協会(MFA)のHPはコチラ

≪2019年度ミササガ派遣市民団≫
○団長: 友澤優之(刈谷市国際交流協会理事)
○団員: 桑畑加奈子(広小路)、山内宏行(野田町)
     山下さくら(一ツ木町)、近藤峰布(井ヶ谷町)
     三浦時夫(熊野町)、塚本秀子(今川町)
     尾嶌公江(東刈谷町)
○随行: 酒井武士(刈谷市職員)

≪ミササガ市での主な日程≫      

月日内容
6月28日(金)  ・刈谷出発(出発式)
・ミササガ市到着(ホスト対面式)
6月29日(土)

・フリータイム
・ウェルカムBBQディナー

6月30日(日) 

・ナイアガラの滝見学
・フォートジョージ見学

7月1日(月)

・フリータイム
・カリヤパーク見学
・カナダデーイベント参加

7月2日(火)

・日本文化紹介
・さよならパーティー

7月3日(水) ・ミササガ市出発
・トロント市内見学
7月4日(木) ・カナダ出発
7月6日(金)

・刈谷到着

前年度の市民派遣のレポートはコチラです。

2019.06.02ワールドキッチン・インドネシア編 インドネシアの料理を作ってみよう

 ワールドキッチン・インドネシア編、今回はインドネシアのちまき『ルンプル』と野菜たっぷりのヘルシーなスープ『サユールロデ』を、刈谷市内にあるインドネシア料理のお店『Bintang』のバリ島出身のシェフ、ニョマンさんとカデさんのお二人を講師に迎えてプロの味を教えてもらいました。

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 ちまきの中に詰める鶏肉は、インドネシアの食材、キャンドルナッツ、生姜、ニンニク、クンチュール(生姜のなかま)、バワンメラ、レモングラス、こぶみかんの葉、サラムリーフ、そしてココナッツミルクを煮込んで味付けをします。野菜のスープ、サユールロデは普通に家庭にある野菜で作りますが、今回はインドネシアの納豆とも呼ばれている「テンペ」を入れました。ブロック状になっている大豆発酵食品ですが、納豆のような臭みは全くありません。そしてサユールロデにもココナッツミルクをたっぷりと使います。


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 炊き上がったお米を俵型に成形するとき、型から蓋を空気が抜けてゆく音が聞こえるくらいにしっかりと押すことで崩れにくい綺麗な俵型になるそうです。大切なところなのでシェフ監修の元、皆さん順番に作りました。プスプスプス...と空気が抜けていく音を確認して、そっと蓋を外します。

bintankitchend.jpg 俵型に成形したお米を長方形に切ったバナナの皮で包み、蒸し器で5分ほど蒸して出来上がりです。蒸し器を使わずにそのまま海苔で巻いて食べても美味しいということで両方作ってみました。同じ中身なのにバナナの皮で巻いたものと海苔で巻いたものは風味が全く違いましたね。

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Selamat makan. インドネシア語でいただきます!
インドネシアには生姜だけでも何種類もある事など、インドネシアの食材や食文化、ニョマンさんたちの故郷であるバリ島についても話題が広がりとても楽しかったですね。皆さんのまたのご参加お待ちしています。そしてニョマンさんとカデさんも、是非また美味しいインドネシア料理を教えに来てくださいね。

☆ワールドキッチンは協会の会員の皆さんを対象とした無料の講座です。会員登録は随時受け付けています。
前回のワールドキッチンの様子はこちらからご覧になれます。

2019.04.20KIFA親善ボランティア交流会

 4月20日(土)、協会総会・講演会に引き続き、国際プラザラウンジでKIFA親善ボランティア交流会が開催されました。当日は35名の協会親善ボランティアが参加しました。

 鈴木会長のあいさつと、籠瀬副会長の乾杯のあいさつをいただき、ボランティア各グループから、昨年度の活動や今年度の予定について報告がありました。普段はグループごとに活動をしているので、年に一度のこの交流会は、それぞれのグループがどんな活動をしているのかを確認しあう機会となっています。

 報告の後は交流タイムです。普段直接話す機会が少ない他のグループのメンバーとも、お茶とお菓子を片手に会話が弾みます。

 話が盛り上がってきたところで、恒例のチーム対抗クイズを行いました。今年のテーマは「姉妹都市ミササガ」。
各テーブルのチームで協力して答えてもらいました。カナダの豆知識や、今年も市民団として訪問があるミササガメンバーについて。
優勝は...Gチームでした!!おめでとうございます!!
5月に来るミササガ市民団との交流も一層楽しみになりましたね。

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 約1時間半という短い時間でしたが、KIFAVの仲間としてより親しく、また新たな繋がりも生まれた貴重なひとときとなりました。
 ボランティアに興味がある方、何か新しいことを始めたい方、外国籍住民と交流したい方、ぜひボランティアの活動イベントに参加してみませんか。お待ちしております。

ミササガ市民との交流会は、
●5月19日(日)13:30~16:00
●国際プラザ
●申し込み不要、参加費なし、入退場自由
カナダの文化に触れながら、ミササガ市民のみなさんと交流して楽しく過ごしましょう!
お気軽にお越しください♪

2019.04.202019年度 刈谷市国際交流協会総会を開催しました

2019年度 刈谷市国際交流協会総会を開催しました。日頃よりご支援いただいている会員の皆様、総会にご出席くださった会員の皆様に、あらためて感謝申し上げます。また、総会後には、特定非営利法人 トルシーダ 代表の伊東浄江さんによる講演会も開催しました。

○日  時: 4月20日(土)午後2時~
○場  所: 社会教育センター ホール
     (刈谷市民交流センター4階)

総 会

1.会長挨拶
2.議  事
  ①平成30度刈谷市国際交流協会事業報告   
  ②平成30年度刈谷市国際交流協会収入支出決算
    〔監 査 報 告〕  
  ③2019年度刈谷市国際交流協会事業計画
  ④2019年度刈谷市国際交流協会収入支出予算

講演会
 
講 師:伊東浄江氏(特定非営利法人 トルシーダ 代表)
 演 題:すべての子ども達が活躍できる社会を目指して  
     ~大人たちができること~

講演会では、トルシーダの活動内容、子ども達が置かれている状況、様々な大人たちが関わることの大切さについてお話していただきました。
講師の伊東さんは、外国につながる子どもたちの多様性が社会の力となり、誰もが当たり前に学べ、普通に暮らせる社会を目指して活動されています。日々の活動の中で、日本語教室だけではなく、持ち込み企画や屋外活動を行い、子ども達が人との関りから学んだり、自分達のことを知ってもらったりすることで多くの学びを得ることができると語られていました。また、子ども達の食生活について、野菜を食べない、ジュースや炭酸をたくさん飲むなど、バランスの取れた食事をしているとはとても言えない。。。と心配していました。食事は文化であり、お母さんの作ったお弁当はそれだけで素晴らしいもの。ですが、「今後は食育についても気を配っていきたい。」とお話されていました。
最後に、これまで家庭や地域環境が様々な子ども達をみてきた講師は、「子ども達に関心を持ち、やさしい眼差しを向け続けることが大切。」と締めくくられました。

【講師プロフィール】
1980年代、日本人学校に赴任した夫に帯同し、インドネシアのジャカルタとスペインのマドリッドで3年ずつ過ごす。帰国した90年代、入国管理法が改定された日本はお隣に外国人という状況で、知り合ったペルー人に日本語を教え始める。その後、豊田市国際交流協会の日本語ボランティアグループに参加し、外国籍の子どもたちが日本で教育を受けることの難しさを知る。
'98年に不就学の子どもの居場所づくり「短期集中日本語講座」を実施。'99活動拠点を保見団地に移す。南米のことをもっと知るために愛知県立大学に社会人入学。'02年NPOトルシーダ設立。主に日本の学校へ行っていない子ども・若者のための日本語教室を運営している。外国につながる子どもたちが、社会で活躍する人材になるよう、活動を地域に開くこと、地域とのつながりを作ることに注力している。

■特定非営利法人 トルシーダ
HP: https://torcida.jimdo.com/

2019.02.17日本語ボランティア入門講座

刈谷市国際交流協会では、地域での社会貢献に興味がある人、KIFAV日本語教室にボランティアとして参加したい人を対象に、毎年2回、夏と冬に「日本語教室ボランティア入門講座」を開催しています。講師は現在教室で活動中のボランティアが務め、外国人に日本語を教えた経験がない人でも無理なくボランティア活動に参加してもらえるような内容となっています。今年度後期の入門講座は、2月17日(日)、24日(日)の二日間で開催されました。

○講座内容
1日目:
刈谷市国際交流協会及び親善ボランティアについての紹介
日本語教室活動紹介
教室見学

2日目:
日本語の教え方
ワークショップ
質疑応答 など

 参加した皆さんからは、「実際の授業風景が見られたので良かった。」「模擬授業を見せていただいたことで、内容や進め方がイメージできてよかった。」「仕事が落ち着いたら参加したい。」などの声が聞かれました。日本語の教え方については、まだ不安に感じている人が多いので、入門講座修了後にボランティア登録者に向けて2回連続のフォローアップ講座を行います。新しいボランティアの皆さんは4月から教室活動に参加する予定です。

KIFAV日本語支援ボランティアに登録するには、この講座を受けていただくことが条件となります。次回入門講座は2019年8月ごろ開催予定です。

2019.02.02外国絵本の読み聞かせ~英語で聞いてみよう~

外国絵本の読み聞かせ ~英語で聞いてみよう~

☆日 時:2019年2月2日(土)
     10:00~10:20
☆場 所:めばえ図書室
    (市民交流センター3階)

☆対 象:園児・小学生と保護者

 今回は初めて3階のめばえ図書室の「土曜日おはなし会」と一緒に行いました。
絵本は世界中で訳され読まれている日本の絵本「ぐりとぐら」。
英語をアメリカ出身のロジャーズさんに読んでもらいました。日本語でも歌を交えながら読んでもらうと、子どもたちはみんな絵本の世界に引き込まれていきました。
絵本の後は、めばえ図書室の紙芝居やストーリーテリング、ブックトークが11時まであり、みなさん親子で最後まで楽しんでいました。

前回の外国絵本の読み聞かせの様子はコチラからご覧になれます。

2019.01.27KIFAボランティア研修会  「やさしい日本語」のすすめ

刈谷市国際交流協会では、毎年、ボランティアのスキルアップのために研修会を開催しています。今年度は、地域に住む外国人が増えるにつれて注目される「やさしい日本語」を取り上げました。当日は、協会ボランティアだけではなく、一般の方からも多くの参加がありました。

日 時:2019年1月27日(日)13:30~15:30
場 所:刈谷市国際プラザ
講 師:犬飼 康弘さん
   (公財)ひろしま国際センター日本語常勤講師

「やさしい日本語」が生まれたきっかけは、1995年の阪神・淡路大震災でした。その時、被災した外国人は日本語がわからないために適切な情報を得られず、大変困難な状況に置かれました。講座の冒頭では、昨年の7月、広島で起きた西日本豪雨災害で、言葉の壁による外国人避難の難しさの実例が紹介されました。

 外国人に確実に情報を伝えるためには、彼らの母語で伝えることが一番ですが、すべての言語に対応できるわけではありません。日本語に不慣れな外国人でもわかりやすいように、単語や表現のしかたを工夫した言葉、それが「やさしい日本語」です。

「やさしい日本語」が必要とされている背景として、日本に住む外国人の多くが、日常的に仕事や家庭の中で日本語を使い、また、長く日本に住み続けたいと考えている人が多いということが紹介されました。そのような中で、日本語を「やさしく」話すというのは、ことばの壁を無くし、誰もが幸せに安心して暮らせることへの近道なのです。

演習では、刈谷市で実際に出された情報を使って、「やさしい日本語」への言い換え練習をしました。グループ内で意見を出し合い、メンバーのみんなで考えました。

H30やさしい日本語 (3).png 
H30やさしい日本語 (4).JPG H30やさしい日本語 (5).jpg
(クリックで大きい写真になります)

元はひとつの情報ですが、グループによって違う表現になりました。

「やさしい日本語」に言い換える、主なポイントは...
 ・言葉をやさしく言い換える/重要な言葉は残す
 ・一文の情報を少なくする
 ・必要な情報は補う(フリガナをつける、例を出す など)
 ・不要な情報は省く
 ・あいまいな表現を避ける
 ・「分かち書き」にする(例:今、刈谷市では、水を 使うことが できません。) など 

講師の犬飼さんからは、問題の解決を最優先に考え、柔軟性をもって、相手に「どう伝えるか」を考えることが重要です、というアドバイスがありました。そして同時に、相手のことを考えながら「聞く」技術も大切だということを強調されました。お互いに理解しようとしながら対話を続けていくことで、制度や文化の違いによる「こころの壁」を乗り越えられるのではないでしょうか。
 そのためにも、ぜひ「やさしい日本語」をコミュニケーションツールとして使っていきましょう。それによって、多様な人たちがつながり、暮らしやすい刈谷市になっていくといいですね! 

〈講師プロフィール〉
犬飼 康弘(いぬかい やすひろ)さん
公益財団法人ひろしま国際センター(日本語常勤講師)

広島大学大学院教育学研究科博士課程前期修了。在学中から地域日本語教室に参加するなど、地域との関わりを持つ。1997年より(公財)ひろしま国際センターにて日本語教育に従事。対象者は、留学生、技術研修員など様々。地域においても、広島県内を中心に、日本語ボランティア講座等を担当。よりよい地域づくりを模索中。著書に「アカデミックスキルを身につける 聴解・発表ワークブック」(スリーエーネットワーク刊)がある他、地域日本語教室で活用できそうな教材作成を試みている。2015年度より、一般財団法人自治体国際化協会 地域国際化推進アドバイザー、2016年度より、地域日本語教育スタートアッププログラムアドバイザー。

 

前回のボランティア研修会の様子はこちらから見ることができます。