【2015.07.25】世界をのぞこう!!~ケニア編~

近隣地域の国際協力NPOやNGOで活動している方が、テーマ国の文化や生活習慣、活動内容などについて紹介する講座「世界をのぞこう!!」ケニア編を開催しました。

○日時:7月25日(土)
            10:30~12:00

○場所:国際プラザ

○講師:特定非営利活動法人ジャパンアフリカトラスト
            ダニエル・メンゲさん



ケニアは東アフリカに位置し、エチオピア、南スーダン、ウガンダ、タンザニア、ソマリアなどと国境を接し、インド洋にも面しています。

ケニアにはナイロビやモンバサなどの大都市のほか標高5144mのケニア山やビクトリア湖、砂漠、サバンナ、ジャングルまで、多くの自然に囲まれており、その文化も実に様々なものがあります。多様な民族はそれぞれ独自の衣服を身にまとい、食べ物やお祭、宗教も様々なものがあります。ケニアでは、主に紅茶や花、サイザル麻やトウモロコシなどの農業が盛んで、ケニアの紅茶は特に質が高く、他の産地の茶葉と混ぜて売られることも多いそうです。当日は、ダニエルさんお手製のマンダジというケニア風ドーナッツを紅茶でいただきながらお話を聞きました。

都市部では世界各国からの支援などもあり著しく発展が進んでいますが、その反面様々な社会問題も懸念されています。

農地開拓のために伐採され続ける森林、仕事を求めてビクトリア湖周辺に移住してくる住民による湖の汚染、世界最大規模のスラムであるキベラ、アフリカ最大規模のゴミの集積所であるにも関わらずゴミ処理設備のないダンドラ、ソマリアなどの隣国からのテロの脅威など、華やかに見える大都市の裏では早急に解決策を講じねばならない問題が山積みのようです。

ダニエルさんは、現在名古屋大学の農学部で陸稲について研究をされています。食料不足を輸入に頼っているケニアで陸稲の研究を活かし、食料の自給率を高めることができれば、輸入にかけている予算を少しでも社会問題の解決に当てることができれば、とダニエルさんは語ります。いずれはケニアや日本というひとつの国だけではなく、グローバル化のさらに先である、地球をひとつの村として考えていかなければならない未来を見据えて、自分にできることを精一杯取り組み母国、そして地球の環境に貢献しようというダニエルさんの熱い思いが伝わってきました。

世界をのぞこうでは、毎回様々な国をテーマに取り上げ、その国の文化や日本や世界との関わりなど、普段は聞けない興味深いお話をたくさん聞くことができます。次回も是非、ご参加ください!

前回の「世界をのぞこう!」の様子はコチラからご覧になれます。