【2015.01.18】世界をのぞこう!!~コロンビア編~
JICA青年海外協力隊OBが、滞在国の文化や生活習慣、協力隊の活動内容について紹介する講座、「世界をのぞこう!」コロンビア編を開催しました。
○場所:国際プラザ
○講師:JICA青年海外協力隊OB
村瀬 順二さん
コロンビア共和国は南米西部に位置し、近隣にはベネズエラ、ブラジル、ペルー、エクアドル、パナマなどの国々があります。そして、西には太平洋、北にはカリブ海、他にもアンデス山脈や要塞都市カルタヘナなど、様々な特徴を持ち合わせています。
コロンビアといえば、まず浮かぶのがコーヒーではないでしょうか。日本ではブラックで飲むことの多いコーヒーですが、コロンビアでは砂糖などを入れて甘くして飲むのが一般的だそうです。参加者は、コロンビアのコーヒーやお菓子を試食しながら、講師のお話を聞きました。
コロンビアの文化紹介は興味深いものが多く、衣食住や、家族をとても大切にする習慣、エストラートと呼ばれる社会経済階級制度など、様々なことを紹介していただきました。
コロンビアでは、これがなくては生きていけない、といわれるほど重要なものが音楽や踊りの文化です。サルサやメレンゲ、バジェナートやクンビアといった陽気な音楽がホームパーティなどではもちろん、リハビリ中や職場の勤務中でも流れているそうです。人々の暮らしは、地域格差によって大きくことなりますが、特別立派ではない家々でもスピーカーだけは立派というほどに、彼らにとって音楽は人生の一部となっているそうです。
村瀬さんは、理学療法士として、障がい者の支援やリハビリテーションを行なうセラピストとして活動されました。患者のリハビリや、現地の同僚への技術指導、医療現場での衛生観念の共有、ラジオ体操をスペイン語にして紹介するなど、様々な活動をしたそうです。ラジオ体操といえば、日本では誰もが知っていて、音楽を聞けば自然と身体が動くという優れものですが、このように国民の多くが知っている体操があるというのはすごいことなんだと気付かされました。
村瀬さんは2年間の滞在で、初めは文化の違いに驚きながらも、自分の常識は世界の常識とは限らない、どんな文化にも優劣はなく、その文化背景を知ろうとする姿勢が大事という心構えを持って、ただ知るだけでは面白くないと、サルサのレッスンを受けるなど、色々なことに挑戦し、積極的に活動をされていました。
世界をのぞこうは、毎回様々な国をテーマに取り上げ、海外で活動をしていた方の経験談や異文化の紹介など、普段は聞けない面白いお話が聞けるチャンスです。次回も是非、ご参加ください!
前回の「世界をのぞこう!」はコチラでご覧いただけます。