【2014.08.23】世界をのぞこう~エクアドル編~
市内在住在勤のJICA青年海外協力隊OBを招いて、滞在国の文化や生活習慣、協力隊の活動内容について紹介していただく講座「世界をのぞこう!」エクアドル編を開催しました。
○日時:8月23日(土)10:30~12:00
○場所:国際プラザ
○講師:JICA青年海外協力隊OB 藤田 裕子さん
エクアドル共和国は南アメリカ西部の赤道直下に位置し、ペルーやコロンビアと接しています。本土から西に約1,000㎞のところには、独自の生物生態系を持つガラパゴス諸島を有しています。国名のエクアドルは、スペイン語で「赤道」という意味だそうです。
藤田さんは、襟や腕に可愛らしい刺繍をあしらった、現地オタバロ族の花嫁衣装を着て講師をつとめてくださいました。参加者は、エクアドルの甘いシナモンティーとお菓子(豚の皮を揚げたスナック、グアバのゼリー)を試食しながら、お話を聞きました。
日本でも人気のパナマ帽、実はエクアドルが起源ということは知っていますか?エクアドル産のパナマ帽はとても繊細で薄く編んであり、参加者はその手触りを確かめながら、エクアドルの人々の丁寧な仕事に感心していました。
日本で看護士として働いていた藤田さんは、JICAでも看護士として活動していました。主な活動として、
・山岳地帯の集落を巡回し、衛生指導や集団検診情報の告知。(山間部に集落が点在し、交通手段・情報手段がないため)
・小学校での手洗い指導(寄生虫や下痢に悩まされる子どもたちへ、手洗いの習慣づけ)
・高校での性教育指導(学校では教えていない、命の大切さを教える)
などを行いました。しかし、手洗い習慣の無い子どもたちに、その必要性を伝え定着させることはとても難しく、手洗い歌を取り入れる等、いろいろな工夫をしたそうです。
日本とは文化・習慣の異なる中で藤田さんが心がけていたことは、「どうして?」と思ったことは何でも聞くこと、そしていつも笑顔でいること、だったそうです。エクアドルの人々はとても陽気で、「バモス・バイラール!(さあ、踊ろう!)」と、とにかく踊ることが大好き。講座の途中ではエクアドルダンスの簡単なステップを紹介していただき、参加者の皆さんと一緒にステップを楽しみました。「陽気なエクアドルの人々のことを、2年間の生活の中でどんどん好きになっていきました」と語った藤田さんの笑顔がとても印象的でした。
次回は1月18日(日)にコロンビア編を開催の予定です。
前回の「世界をのぞこう!」はコチラでご覧いただけます。