【2015.02.07】ワールドキッチン ~インド編~
市内や近隣に在住される外国籍住民の方を講師に招き、母国の郷土料理を紹介して頂く今年度3回目の「ワールドキッチン」を開催しました。
今回の料理は南インドのタミル・ナードゥ州のチキンカレーでした。
○ 日時:2月7日(土)
○ 場所:国際プラザ(刈谷市市民交流センター2F)
○ 講師:シルダルバブさん
~~~~~「南インドカレー」とは??~~~~~
水が豊かな南インドではお米が主食。そのために南インドのカレーはお米に合うようにさらりとしていることが特徴です。様々なスパイスを使うことで健康への有用性も期待できる、いわば「薬膳カレー」。ちなみにナンをつけて食べるタイプのカレーの多くは北インドのカレーで、今回の講師の南インドのタミル・ナードゥ州ご出身のバブさんは日本に来るまでナンを見たことが無かったのだそうです。
さて、様々なスパイスを使うとのことですが、どんなスパイスなのでしょう?
左上から時計回りで、ガラムマサラ、クミンシード、クローヴ、マスタードシード、チリパウダー、ターメリック、フェンネルシード。ガラムマサラやチリパウダーは市場で買ってきた丸ごとのスパイスをそれぞれの家庭のオリジナルのブレンドでパウダーにしたもので、今回はバブさんのお母様の特別なレシピを再現していただきました。
ガラムマサラ(クローヴ、ベイリーフ、カルダモン、シナモン)
チリパウダー(ターメリック、ドライレッドチリ、コリアンダーシード、アサフェティダ、ペッパー)
フライパンに油を熱して、マスタードシードを加えて油の温度を確かめます。パチパチという音がするようになったら順番にスパイスを加えてゆくのですが、スパイスが加わるごとにそれはそれは良い香が立ち込めてきて、ここは南インドの町角ですか?という雰囲気に♪
玉ねぎを加えて飴いろになるまでじっくりと炒めている間に、バブさんにインドの気候や食文化など色々なお話を伺います。インド人は毎日カレーを食べますが、スパイスや食材が変わるため「それぞれ全然違う料理」だそうです。ちなみにバブさんのお子さんは生後7カ月から離乳食でカレーを食べているそうです。インドでは最高気温が50度まで上がるのですが、辛いカレーを食べて汗を出すことで身体を冷やす効果もあるようです。
今回は辛いカレーとマイルドなカレーを作りましたが、辛いカレーにスパイスを加えていたバブさん、えいっとばかりにタッパーの中のチリパウダーを全 て投入!思わず歓声とも悲鳴とも声がもれる参加者の皆さんたち。一体どんな辛さが待っているのでしょう?マイルドカレーの方はチリパウダー控えめで、ココ ナッツミルクも加えてまろやかな味に調えて頂きました。どちらもとても美味しそうですよね。
辛いのが苦手という人も、少し試食してみてから自分好みの分量をご飯にかけて召し上がっていました。辛い方のカレーも辛いというよりもスパイシーさが際立つ味わいで、もう少し辛くても平気、という方もちらほら。
バブさんに手を使ったカレーの食べ方も教えてもらって、皆さんすっかり南インドカレーにはまったようですね♪
☆ワールドキッチンは協会の会員の皆さまを対象とした無料の講座です。会員登録は随時受け付けております。
前回のワールドキッチンの様子はコチラからご覧いただけます。