2018.08.29親子ワールドキッチン・ドイツ編
夏休み特別企画として行った親子ワールドキッチン。今回は小学生とそのご家族の方にドイツ人留学生のジーナさんにドイツの家庭料理、ポテトケーキとアップルムース、そしてドイツ風サラダを紹介してもらいました。
まずはアップルムースに使う山盛りのリンゴの皮を剥くことからスタートです。信州から仕入れることができた早摘みのリンゴを子どもたちが皮むき器で剥き、その後で大人たちがリンゴを小さく切ってゆきます。やがて刻まれたリンゴでお鍋がいっぱいになると、ジーナさんが風味づけにつかうバニラビーンズの鞘(さや)を包丁の背の部分でしごいて種を取りだしました。さっそく同じように挑戦です。
しごいた種だけでなく鞘も香りづけの為に切り分けてからお鍋の中に入れました。ドイツではいつもバニラビーンズを使うわけではなく、バニラエッセンスで代用される事もあるそうですが、ジーナさんに料理を教えてくれたおばあさんはいつもバニラビーンズを使っていました。ジーナさんは幼いころからおばあさんの手伝いをすることで色々な料理を覚えていったので、レパートリは沢山。日本に来てからもドイツの味が懐かしくなると材料を買い込んできてドイツ料理を作り、多国籍な学生たちと一緒に食事をすることもあるそうです。ジーナさんは手際もとてもよく、日常的に料理をしている様子がうかがえます。
リンゴのお鍋に水と砂糖を加えて火にかけたら、その次はポテトケーキに取り掛かります。皮むき器でじゃがいもの皮を剥いてから、グレーターという器具を使ってじゃがいもを千切りに。シャッシャッとじゃがいもをすりおろし、グレーターを持ち上げると千切りになったじゃがいもがまるで塔のように!ここが一番面白いところ♪とジーナさん。
2キロのジャガイモをすり下ろして、じゃがいもから出る水分を絞ったあとに小麦粉や卵を加えて混ぜ合わせ、ホットプレートでこんがりと焼いてゆきます。
アップルムースも煮えあがってきたかな?ジーナさんがバニラの鞘を一つ取り出してペロリと味見。これは作った人だけの素敵で美味しい特権です。もちろんみんなも残りの鞘を分け合って味見です。
生野菜のサラダには炒めたベーコンと玉ねぎにクルトン、そしてひまわりとかぼちゃの種をトッピング。ドレッシングにはナツメグを加えるのがドイツ風で、ナツメグはとてもよく使う香辛料なのだそうです。そしていよいよ試食タイム。バニラの香りのするアップルムースを焼き立てのポテトケーキに添えて頂きました。ドイツではとてもよく食べられるお昼ごはんなのだそうで、皆さん初めて体験する味でしたがさっぱりと甘く、塩味のポテトケーキによく合って、とても美味しかったですね。
ジーナさんが淹れてくれたドイツのハーブティとフルーツティも頂きながら、ドイツについていろいろなお話も聞けましたね。是非お家でも作ってくださいね。
前回のワールドキッチンの様子はコチラからご覧になれます。