2018.12.01東海日本語ネットワーク(TNN)日本語シンポジウム
12月1日(土)に名古屋国際センターにて催された東海日本語
ネットワーク主催日本語ボランティアシンポジウム2018
【増え続ける外国人〜どうする?わたしたちの日本語教室〜】に
パネリストとして、日本語支援ボランティアグループの山本さんが
参加されました。
当日の様子がNHKのニュースで放映されました。

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12月1日(土)に名古屋国際センターにて催された東海日本語
ネットワーク主催日本語ボランティアシンポジウム2018
【増え続ける外国人〜どうする?わたしたちの日本語教室〜】に
パネリストとして、日本語支援ボランティアグループの山本さんが
参加されました。
当日の様子がNHKのニュースで放映されました。
アフリカ4か国(エジプト、ケニア、モザンビーク、モロッコ)から来日した、若手人材による国際理解講座を開催しました。
アフリカンナイト
日 時:11月22日(木)18:30~20:00
場 所:国際プラザ ラウンジ
講 師:JICA ABEイニシアティブ インターン
マリアムさん(エジプト)
デニスさん (ケニア)
マイケルさん(ケニア)
ヴァイナさん(モザンビーク)
ズベールさん(モロッコ)
協 力:NPOジャパンアフリカトラスト
㈱おとうふ工房いしかわ
今回、初めて国際プラザで夜のイベントを開催しました。4か国のアフリカの若者達による話が聞けるとあって、仕事や学校の帰りに約40人が参加しました。参加者をアフリカのコーヒーとスナックでお迎えして、イベントはスタートしました。
講師は青年海外協力隊(JICA)による産業人材育成プロジェクト・ABEイニシアティブにより来日し、約半年間、高浜市にある㈱おとうふ工房いしかわ でインターンとして働いている皆さんで、全員、母国語以外に英語が堪能です。順番に自国の紹介(地理、文化、言語、食生活、観光スポットなど)をプレゼンしていただきました。マリアムさんは日本語で、他の皆さんは英語(逐次通訳つき)で、自分の国の魅力を伝えました。
その後、ABEイニシアティブについての説明や、彼らが普段どういう仕事をしているかということを、㈱おとうふ工房いしかわ の北瀬さんに紹介していただきました。このプログラムに参加するにあたり、7回の試験をパスしてきたという優秀な皆さんは、一方でダンスや音楽が大好きな20代の若者達です。参加者の皆さんとのやりとりも、終始リラックスした雰囲気となりました。プレゼンの後には、会場に用意されたアフリカのボードゲーム(マンカラ)で対戦したり、民族楽器(レインスティック、ジャンベ)を鳴らしてみたり、ダンスステップを教えてもらったりと、限られた時間の中で楽しく交流しました。
日本の印象は?の問いに対して、5人は「どこに行っても安全であり、街中で会う人がみんな親切で礼儀正しい」など、それぞれに良い印象を持っていてくれました。参加者からは「アフリカといっても、北東のエジプト、北西のモロッコ、南東のモザンビークやケニアで随分文化が違うことがわかりました。一般的に知られるアフリカのイメージではなく、若い人の生の声を聞けたことが新鮮でした。4つの国に行ってみたくなりました。」という声がありました。お互いの国を知り交流することで、皆さんの中でアフリカがこれまでより身近な存在になったのではないでしょうか。
東海地区に在住のカナダの皆さんに、カナダのスポーツ「ストリートホッケー」の楽しみ方を紹介していただく、「ストリートホッケー体験交流会」を開催しました。
○日 時: 11月11日(日)10:00~15:30
○場 所: ミササガパーク(自由広場内特設会場)
○共 催: 東海日本カナダ協会(TJCS)HPはこちら
≪ストリートホッケーとは?≫------------
カナダの郊外や小さな町で昔から親しまれているスポーツ。アイスホッケーに似ていますが、アイスリンクではなく、公園や空き地などの広場で楽しみます。木製のスティックとゴムボールを使い、カナダでは子供から大人まで幅広く親しまれています。初心者でも気軽にできるスポーツです。
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今年のストリートホッケーにはカナダから、ギャリー・ウィリアムズさんと娘のマッケンジーさん親子が来刈し参加しました。ギャリーさんは、2006年に初開催されたこの交流会の発起人でもあります。今回は初来刈となる、マッケンジーさんもオープニングでカナダ国歌を披露したり、子どもたちにホッケーを教えたりと大活躍でした。
オープニングが終わると、カナダ人によるホッケー講座を行ないました。参加者を4つのグループに分け、初心者の人でも楽しめるように、スティックの持ち方やボールの打ち方、パス、ジグザグドリブル、シュート練習など、基本的なプレー方法を東海日本カナダ協会(TJCS)のメンバーから教えてもらいました。
練習が終わると、次は試合!カナダ人と日本人を交えたA~Dの日加チームをつくり、リーグ戦を行ないました。ボールを追いかける姿は真剣で、白熱した試合が繰り広げられました。試合前半でゴールを決めるチームや、お互い譲らないチームもあり、ゴールが入ったときの喜びや、いいプレーをした時のリアクションはカナダ風!チームみんなで大盛り上がり♪
また今年は、子どもの参加者がとても多かったのが印象的です!ジュニアチームを4つ作って、リーグ戦。年齢も身長もばらばらな子どもたちが一生懸命ボールを追いかける姿や大人チームのように作戦会議?したり、とても微笑ましい光景が見られました。シュートを決める姿に、大人たちは笑顔で声援をおくっていました
お昼はカナダ風ホットドッグ♪
自分の好きなトッピングをのせ、みんなで食べながらの休憩タイム。
美味しいホットドックに参加者はみ~んな笑顔。話も弾みます♪
最後はカナダ人と日本人混合チームによるエキシビジョンマッチです。10分間の一本勝負!迫力満点なプレーは見ているだけでドキドキハラハラでした。
今年は11月とは思えないほど、暑いくらいのホッケー日和!参加者は応援も含め、総勢150人でした。みんな汗だくになりながら、英語・日本語・ダジャレが交じり合った言葉でコミュニケーション。真剣なプレー、美味しいホットドック、そしてカナダ人だけでなく、多国籍な参加者たちとの交流で、笑顔溢れるスポーツ日和な1日となりました!
■昨年の様子はこちらからご覧になれます。
11月7日(水) ~ 12日(月)の6日間、カナダからストリートホッケー選手のギャリー・ウィリアムズさんと娘のマッケンジーさん親子が刈谷を訪問しました。滞在中は、ホームステイで日本の生活体験やイベントを通して、刈谷市民との交流を深めました。
≪ギャリー親子の主な日程≫
月日 | 内容 |
---|---|
11/7(水) | 刈谷到着 |
11/8(木) |
市内見学 |
11/9(金) | 刈谷南中学校訪問 刈谷高校訪問 |
11/10(土) | 交流会 |
11/11(日) | ストリートホッケー体験交流会 |
11/12(月) | フリーデー |
11/13(火) | 刈谷出発 |
10日(土)には国際プラザで交流会を開催しました。カナダのスポーツ体験、文化紹介、マッケンジーさんによるカナダ国歌披露、パンケーキの試食、ホッケープレー体験などで交流を図りました。
カナダ文化紹介では、生活の様子や食べ物などを紹介するとともに、マッケンジーさんが通っている学校の様子を動画で撮ってきてくれたので、参加者はカナダの学校の様子も良く知ることができました。キッチンでは、ギャリーさんがカナダから持参したパンケーキミックスとメープルシロップを使用したカナディアンパンケーキを作り、みんなにこにこしながら美味しそうに食べ、会話も弾んでいました。ラウンジ奥では、子どもたちのためにストリートホッケー体験コーナーを作り、ホッケーのゴールキーパー用防具を着てみたり、スティックでボールを打ってシュートしてみたりと実際に体験してもらいました。ギャリーさんがプレーの仕方を丁寧に教え、子どもたちは夢中でゴールを狙ってシュート!
最後は、マッケンジーさんがカナダ国歌を披露し、カナダの若者の挨拶(握手)を教えてくれました。
手をたたき、指を絡ませ、腕を交差させて、最後はパッチン!皆でやってみましたが、これは、難しくてなかなかできない!
あっという間の交流会でしたが、カナダのスポーツや文化を知り、ギャリーさんとマッケンジーさんとも楽しくお話しし、笑顔溢れる時間になりました。
学校訪問では日本とカナダの学校の違いに、同年代のマッケンジーさんはとても驚いていました。特にカナダには給食や掃除の時間がなく、ギャリーさんは「カナダの学校にも取り入れて欲しい。」と言っていました。
刈谷南中学校では、ギャリーさんたちがカナダ文化紹介をすると生徒からは合唱披露、
じゃんけん列車を一緒にしたり、クラス全員からの一言メッセージがあったりと同じ年ならではの仲睦まじい姿が見られました。
刈谷高校では、ギャリーさんたちがカナダ紹介とストリートホッケー講座を行ないました。ホッケー体験は、簡単なレクチャーをしたあと、男子5人対女子5人のボール取りゲームを楽しみました。ストホケは狭い場所でも大丈夫!
限られた中でプレーするのも燃えるようです。
部活の時間でもホッケー講座を行い、上手くスティックが動かせなくても、最後には簡単なゲームができるまでになりました。点が入ると歓声があがり、とても盛り上がりました!
マッケンジーさんと同じ年の南中生、そして刈高生もギャリーさんとマッケンジーさんを見ると、恥ずかしながらもハロー!と声をかけている姿が微笑ましかったです。
互いの文化を知り、一緒にスポーツをした1日は、
きっとみんなにとって思い出に残る1日となったかな。。。
翌日のミササガパークで行なわれた、ストリートホッケー体験交流会にも参加しました。ギャリーさんは、2006年にスタートしたこの交流会の発起人でもあります。ストリートホッケーの様子はこちら。
最後に刈谷滞在中、家族のように2人を受け入れてくださったホストファミリー、通訳ボランティアの方々ありがとうございました。
■刈谷高校訪問の様子は刈谷高校のホームページにもアップされています。『国際交流』の『カナダ人親子とのホッケー交流』をご覧ください。
刈谷市国際交流協会では、姉妹都市カナダ・ミササガ市をはじめとする諸外国からのゲストが刈谷市を訪れた際に、通訳として活動していただくボランティアを随時募集しています。今回は、英語通訳のためのスキルアップ講座を開催しました。
日 時:①10月13日(土)10:00~12:00
~通訳の準備・心構え等(座学)~
②10月20日(土) 9:30~12:30
~ミササガパークと郷土資料館(実地練習)~
【1日目】通訳者としての事前準備や日々の英語トレーニング方法などを教えていただきました。
日常でできる英語の訓練として、シャドーイングやサイトトランスレーション(意味のかたまりごとに文章を区切り、前から訳していく方法)の練習をしました。講師からは、きれいに訳したり、文章を全て訳さなくても意味がつかめていれば大丈夫とアドバイスをもらい、参加者は一生懸命自分の言葉で訳していました。また、通訳スキルとして大切なノートテーキングの練習もしました。自分の略語や記号を作って、素早く簡単にメモを取る方法を学びました。 最後には、宿題として2回目に訪れるミササガパークの説明原稿が配られました。
【2日目】現場へ行き、実地練習です。
まずはミササガパーク。始めは練習として、宿題の原稿を全員同時に声に出して読みました。始めは声がなかなか出ず、小さかった声も講師の指摘により、お腹に力を入れて声を出すよう心がけるようになりました。合同練習が終わったら、いよいよ一人ずつの実践です。ミササガパーク内を回りながら、説明箇所で一人ずつ通訳していきました。その都度、講師から良かった点やアドバイスをもらい、参加者はしっかりと書きとめていました。
次は郷土資料館へ行きました。ここでは、講師が日本語で説明し英語にする逐次通訳の練習をしました。
初めて見るもの、土器や古い道具、歴史的なものなど、日本語でもすぐに説明が思いつかない展示品が多々ある中、参加者は一生懸命考えた英語を使ったり、簡単な言い方に変えたりして答えていました。
2回の講座を終えて、「プロの通訳者から学べて、勉強になった。」、「普段の英語の訓練や、当日までの準備方法などを知ることができてよかった。」などの感想が聞けました。今回参加したボランティアさんたちは、皆さんモチベーションが高く、この講座をきっかけに今後更に協会事業で活躍してくれると嬉しいです。
夏休み特別企画として行った親子ワールドキッチン。今回は小学生とそのご家族の方にドイツ人留学生のジーナさんにドイツの家庭料理、ポテトケーキとアップルムース、そしてドイツ風サラダを紹介してもらいました。
まずはアップルムースに使う山盛りのリンゴの皮を剥くことからスタートです。信州から仕入れることができた早摘みのリンゴを子どもたちが皮むき器で剥き、その後で大人たちがリンゴを小さく切ってゆきます。やがて刻まれたリンゴでお鍋がいっぱいになると、ジーナさんが風味づけにつかうバニラビーンズの鞘(さや)を包丁の背の部分でしごいて種を取りだしました。さっそく同じように挑戦です。
しごいた種だけでなく鞘も香りづけの為に切り分けてからお鍋の中に入れました。ドイツではいつもバニラビーンズを使うわけではなく、バニラエッセンスで代用される事もあるそうですが、ジーナさんに料理を教えてくれたおばあさんはいつもバニラビーンズを使っていました。ジーナさんは幼いころからおばあさんの手伝いをすることで色々な料理を覚えていったので、レパートリは沢山。日本に来てからもドイツの味が懐かしくなると材料を買い込んできてドイツ料理を作り、多国籍な学生たちと一緒に食事をすることもあるそうです。ジーナさんは手際もとてもよく、日常的に料理をしている様子がうかがえます。
リンゴのお鍋に水と砂糖を加えて火にかけたら、その次はポテトケーキに取り掛かります。皮むき器でじゃがいもの皮を剥いてから、グレーターという器具を使ってじゃがいもを千切りに。シャッシャッとじゃがいもをすりおろし、グレーターを持ち上げると千切りになったじゃがいもがまるで塔のように!ここが一番面白いところ♪とジーナさん。
2キロのジャガイモをすり下ろして、じゃがいもから出る水分を絞ったあとに小麦粉や卵を加えて混ぜ合わせ、ホットプレートでこんがりと焼いてゆきます。
アップルムースも煮えあがってきたかな?ジーナさんがバニラの鞘を一つ取り出してペロリと味見。これは作った人だけの素敵で美味しい特権です。もちろんみんなも残りの鞘を分け合って味見です。
生野菜のサラダには炒めたベーコンと玉ねぎにクルトン、そしてひまわりとかぼちゃの種をトッピング。ドレッシングにはナツメグを加えるのがドイツ風で、ナツメグはとてもよく使う香辛料なのだそうです。そしていよいよ試食タイム。バニラの香りのするアップルムースを焼き立てのポテトケーキに添えて頂きました。ドイツではとてもよく食べられるお昼ごはんなのだそうで、皆さん初めて体験する味でしたがさっぱりと甘く、塩味のポテトケーキによく合って、とても美味しかったですね。
ジーナさんが淹れてくれたドイツのハーブティとフルーツティも頂きながら、ドイツについていろいろなお話も聞けましたね。是非お家でも作ってくださいね。
前回のワールドキッチンの様子はコチラからご覧になれます。
刈谷市国際交流協会では、地域での社会貢献に興味がある人、KIFAV日本語教室にボランティアとして参加したい人を対象に、毎年2回、夏と冬に「日本語教室ボランティア入門講座」を開催しています。講師は現在教室で活動中のボランティアが務め、外国人に日本語を教えた経験がない人でも無理なくボランティア活動に参加してもらえるような内容となっています。今年度夏期の入門講座は、8月25日(土)、9月8日(土)の二日間で開催されました。
○講座内容
1日目:
刈谷市国際交流協会及び親善ボランティアについての紹介
日本語教室活動紹介
自己紹介
教室見学
2日目:
日本語の教え方
ワークショップ
質疑応答 など
参加した皆さんからは、「楽しそうな雰囲気が分かった。」「具体例を教えていただけて良かったです。」などの声が聞かれました。日本語の教え方については、まだ不安に感じている人が多いので、入門講座修了後にボランティア登録者に向けて2回フォローアップ講座を行います。新しいボランティアの皆さんは10月から教室活動に参加する予定です。
KIFAV日本語支援ボランティアに登録するには、この講座を受けていただくことが条件となります。次回入門講座は2019年2月ごろ開催予定です。
インドアート ペインティング ~ニレン先生と絵をかこう~
夏休み特別企画として、小学生を対象にインド人画家のニレンさんと一緒に絵を描くイベントを開催しました。
日時:8月24日(金)13時30分~15時30分
場所:刈谷市国際プラザ
対象:小学生1年~6年生
参加した子どもたちは、まず受付でニレン先生にヒンディー語で名前を書いてもらいました。中にはインドに行ったことがある子もいて、ニレン先生とヒンディー語であいさつを交わす姿も。
始めにインドの雑誌や本を見ながら、イメージを膨らませました。カレー、タージマハル、王宮、動物やインド国旗など、自分の好きな絵を選び、えんぴつで下書きしました。何を描いていいかわからず、手が進まない子もいましたが、描きはじめるとみんな真剣でどんどん進んでいきました。
えんぴつ描きができた子は、いよいよポスターカラーで色付け。写真を見ながら色を塗る子、好きな色で塗っていく子、塗り方もペースも自由!子どもたちの絵はニレン先生がアドバイスしたり、一緒に塗ったりしているうちに、絵にスパイスが入ったように変わっていきました。
仕上げはみんなの絵をつなぎ合わせ、ニレン先生が魔法をかけます。さ~てどんな絵ができるかな!?
10月7日(日)に行なわれる、ナマステ・インディア2018 in KARIYA(刈谷市総合文化センター・みなくる広場)で披露するので、お楽しみに!
皆さんぜひ見に来て下さいね♪ナマステ~
■ナマステHP:http://namaste-kariya.com/
■ニレン先生の絵画教室HP:https://www.nirenbhat.com/
外国絵本の読み聞かせ会~ドイツ語~
みんなが良く知っている「はらぺこあおむし」をドイツ人留学生のジーナが読んでくれました。
普段あまり耳にするチャンスのないドイツ語の音、楽しめたかな?
著者のエリック・カールさんはお母さんがドイツ人で、ドイツで学校に行っていたこともあり、
「はらぺこあおむし」はドイツでもとても有名な絵本だそうです。
日本語は市内幼稚園の野村先生が読んでくれました。
絵本の後は留学生のみんなと一緒に、ドイツの子どもたちがするゲームや簡単な手遊びもしましたよ♪
☆日 時:平成30年8月4日(土)
11:00~11:30
☆場 所:国際プラザ(市民交流センター2階)
☆対 象:外国籍および日本人の親子
(未就学児)
前回の外国絵本の読み聞かせの様子はコチラからご覧になれます。
世界の「文化」や「今」を紹介する
「世界をのぞこう!」
毎回その国の出身の方や滞在経験の豊富な方をお招きして、最新の社会情勢から生活習慣、郷土料理まで楽しいお話を聞くイベントです。
今回は「ブラジル編」
現在、刈谷市内中学校教員でJICA日系社会青年ボランティアOBの 清水 丈嘉(しみずひろよし)さんが講師をしてくださいました。
ブラジル、サンパウロの「ブラジリア学園」で日本の文化を伝える活動をして昨年帰国されました。
★ブラジルってどんな国?
~清水が見てきたブラジルの人・旅・食について~
<地理>
南半球の国で、サンパウロの緯度は日本と同じくらい。雨期と乾期があり、夏は日陰は涼しくてエアコンはあっても使わなかった。北の方(赤道近く)は季節は「夏」と「暑い夏」しかないと言われる。
<街並み>
地震の無い国のため、都市部は高層ビルやアーティスティックな建物も多い。
壁のスプレーアートも多い。
<人柄>
とても親切で人懐っこい。出会ってすぐに友達になれる。家に誘ってくれたり、直接面識のない友人の誕生パーティーや結婚式に誘われることもある。
学校の生徒も2,3日で仲良くなった。
全体的に体格がよく、女性たちもボリュームのある人が多い。(日本では子どものころから大きい方だった清水先生も人生で初めて集団の中で小さいという体験をした!)
おおらかで優しいが、ある意味適当・笑。工事の始末がいい加減で洗濯機の排水が溢れたことも。帰国してみると、時間をきっちり守る日本人が特別なのだと感じる。
<食>
肉をよく食べる。一人前のサイズが大きく、最初は全部食べられずシェアしていたがだんだん全部食べられるようになった。
ごはん、肉、ポテトフライ、豆の煮ものをワンディッシュに盛るのが普通。
有名な飲み物「ガラナ」は、もとは健康食品だったものが日常の飲み物として普及した。
<今日の試食>
ごはんにフェジョアーダ(豆と塩漬け肉とソーセージの煮もの)とケールのソテーをのせたものとガラナ
<旅・印象に残ったこと>
・サンパウロ サッカーのコリンチャンス(サンパウロのチーム)の試合を見に行ったら、スタジアム中がコリンチャンスサポーターで埋め尽くされ、相手チームのサポーターは全くいなかった。(もしいたら騒動になってしまう。)
・サントス コーヒー豆の産地で有名。歴史ある古い町で日本からの移民の船が着いた場所。入植地のトメアスの方向を指さしている日本移民の像がある。
・トメアス 日本人入植者が開拓し、農協を作った場所。日本人とブラジル人が共に組合活動をしたことにより成功した。今現在も農産物を加工して出荷するなどして工夫している。
・リオ リオのカーニバルは有名だが観光化されている。設営された観客席チケットは高価なため、地元民はTVで見る。地元のカーニバルはブロッコと呼ばれ、やぐらを建てて生演奏でみんなが踊る。
★ブラジルの日系社会について ~ボランティアの視点から~
中学校勤務6年で校長先生の勧めもあり、海外で活動する経験をしてみようとJICAのちきゅう広場を訪ねて日系社会青年ボランティアに応募。見聞を広めることができ、外から日本を見てみることもよい経験になると思った。
派遣先の学校では子どもたちに日本の季節の行事を体験してもらったり、日本ならではの食材を食べてもらったり、日本の歌を覚えて歌ったりして文化を紹介。課外授業では希望者を対象に日本語の授業も。
日本移民の出身地ごとに県人会もあり、そこではお母さんたちと料理をつくったり、子どもたちも含めてみんなで大きなお月見のちぎり絵を作って県人会室に掲示したりして楽しい思い出となった。日本の文化伝統を味わい、伝えていこうとしている日系人のみなさんは、ブラジルでの「日本人は信用できる(ジャポネス ガランチード)」といわれる誇りも同時に守っている。
ボランティアだからといって、あまり具体的に活動内容を想定して行くと、現地の事情とちがって思ったことができずにストレスを感じる場合もある。行った先の事情に合わせて自分ができることをして、なるべく現地に溶け込んで、味わってたくさんの経験をしてこようという柔軟な姿勢を持つとお互いにとって良い経験になると感じた。
前回の世界をのぞこう!の様子はコチラでご覧になれます。
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