【2013.08.24】世界をのぞこう~ガーナ編~
市内在住のJICA青年海外協力隊OBを招いて、滞在国の文化や生活習慣、協力隊の活動内容について、わかりやすく紹介していただく講座「世界をのぞこう!」今年度2回目はガーナ編を開催しました。
○日時:8月24日(土)10:30~12:00
○場所:国際プラザ
○JICA青年海外協力隊OB 山本純一さん(市内在住)
ガーナ共和国は西アフリカに位置し、近隣諸国に比べると比較的治安は安定しています。ガーナと聞いて、まず浮かぶのはチョコレート。さぞたくさんの種類のチョコがあるかと思いきや、意外にもガーナ国内にあるチョコレート製造会社は1社だけだそうです。参加者のみなさんは、この「GOLDEN TREE」社製のチョコレートを試食しながら、講師のお話を聞きました。
ガーナで小学校教諭として活動していた山本さんは、担当地域内にある99ヶ所の小学校をオートバイで巡回し、理科や算数を教えていました。広い地域を巡回する約2年間には、バイクが故障してしまったり、約束の時間に行ってみたら学校が休みだったなど、ハプニングが多々あったそうですが、ガーナの小学生に勉強をより理解してもらうために工夫をしたことなど、情熱をもって任務にあたられた体験談は、わくわくするお話ばかりでした。
今回の講座では、山本さんが実際に算数の授業で使用していたという、ストローを使った教材を一緒に作ってみました。巡回先の学校の中には十分な教材が揃っていないところもあり、このストロー教材は、当時とても重宝したそうです。二種類のパーツを組み合わせることによって簡単に丈夫な立体図形をつくることができて、参加者は大人も子どもも夢中になって組み立てていました。
また、任期中に起きた東日本大震災の折には、巡回先の小学校で、全校生徒が遠い日本のために祈りの歌を歌ってくれたことがあったそうです。ガーナの人々の温かさ、思いやりが感じられるエピソードでした。
前回の「世界をのぞこう!」はコチラからご覧いただけます。