【2024.09.01】刈谷初期日本語教室 はなそう にほんご 

刈谷市内に住む、日本語がほとんどわからない外国人住民を対象にした対話型の日本語教室「はなそう にほんご」を開催しました。

◆日時:2024年6月23日~2024年9月1日の毎週日曜日
     (全10回)13:30~15:00
    ※9/1の第10回目は台風のため中止
◆場所:刈谷市国際プラザ ラウンジ
◆教室参加者:教室コーディネーター 2人
       教室補助者      2人
       日本語パートナー   20人
       学習者        25人
(出身:フィリピン 14人、ベトナム 6人、中国 2人、ブラジル 1人、ネパール 1人、インド 1人)

◆各回のトピック
 第1回:オリエンテーションと自己紹介
 第2回:住んでいるところ
 第3回:出身地
 第4回:買い物
 第5回:料理
 第6回:家族
 第7回:友達・同僚
 第8回:旅行
 第9回:スピーチの準備
 第10回:スピーチ ※中止

 「はなそう にほんご」は、日本語がほとんどわからない初期レベルの人が「あいさつや自己紹介ができるようになり、地域の人と関係がつくれ、日常生活の簡単な表現を理解でき、話すことができるようになること」を目標にしています。各回のトピックは、愛知県が作成した学習教材「はじめての日本語教室」にある28トピックの中から選んでいます。
参考:学習教材「はじめての日本語教室」 - 愛知県 (pref.aichi.jp)
 教室全体の進行役は教室コーディネーターが行い、教室補助者は進行補助やパートナー・学習者のサポートをします。学習者と日本語パートナーはペアまたは2対1になり、その日のトピックについてお互いに話したいことを伝え合います。

 2020年に始まったこの教室も今年で5年目となり、申し込んでくれた学習者数はこれまでで最多となりました。学習者ができるだけ多くのパートナーと話せるように、ペアチェンジや「交流タイム」を取り入れていることもあり、初日は固さが見られた学習者も3回目を迎えるころ緊張もほぐれ楽しく話せるようになりました。自分の国のこと、家族のこと、友達のこと、国の料理、旅行など毎回様々なことについて話し、
第9回目は各自が8回目までに話したテーマからトピックを一つ選び、10回目の発表に向けての準備をしました。画用紙に写真を貼り、スピーチの内容をパートナーと一緒に考え、準備が出来たら画用紙を持って話す練習。自信をもって話せるように、何度も練習を重ねました。残念ながら10回目(9/1)の発表は台風の接近により中止となってしまいましたが、教室活動を通じて学習者のみなさんの話す力は着実に伸びていきました。

以下は、教室終了後に学習者のみなさんからは寄せられた声です(母国語より翻訳)。

「日本人のパートナーと話すことで、日本語で話す自信がつきました」
「日本の文化を学び、自国の文化も共有することができました」
「母国を離れるのはつらいことですが、毎週日曜日に教室に行って皆さんに会うと、日本に歓迎されていると感じます」
「日本の助け合いの精神を感じることができました」
「文法や日常のコミュニケーションを練習し、もっと日本文化について理解できるように学びたいです」
「基本的な話し方を学ぶことができました」
「このような機会を与えてくれて心から感謝します」

日本語パートナーからの声もご紹介します。

「学習者の皆さんは、一生懸命に取り組んでいて、こちらも頑張らないとという気持ちになります」
「最初は距離がありましたが、なじんでくると積極的なコミュニケーションをしてくれるようになりました」
「最初はシャイな性格だと思っていたら、実は話せないから口を閉じていただけなのだとわかった」
「学習者の話をじっくり聞ける」
「勉強というよりお話しをして楽しく日本語を学んでくれた」
「一人一人と対面することで、顔や相手の伝えたいことや知りたいことが回を重ねるごとにわかってきた」
「実際に相手に伝えたいという気持ちで日本語を話し、相手を理解しようという気持ちで聞くことができる」
「伝えたいことを理解してもらえた喜びがある」

刈谷市国際交流協会では、来年度も「はなそう にほんご」教室を開催します。外国人住民のみなさんが地域社会の一員として生活が送れるよう、今後もサポートを続けていきたいと思います。