【2024.08.04】やさしい日本語漫才講座 第1回

やさしい日本語漫才講座 第1回

日時:2024年8月4日(日)10:00~11:30
場所:市民交流センター5階 501実習室
講師:マヌー島岡さんと相方のシラさん
   漫才コンビ「フランポネ」(吉本興業所属)

【講師紹介】
 マヌー島岡さんは、相方の妻シラさん(スイス人)と英語やフランス語で漫才を披露する一方、全国各地の大学をはじめとする教育機関、社会福祉施設などで外国語による漫才を披露しています。また各種学校へ講師として出向き、外国人による日本語学習、日本人による外国語学習を促進するために外国語による漫才を教材に取り入れています。
目標は、『お笑いの力で社会と平和に貢献』すること。

【講座の様子】
 2024年8月4日(日)に行われた第1回「やさしい日本語漫才講座」には、飛び入り参加も加わって中国、ベトナム、イギリス、インドネシア、ネパール、ブラジル、アルゼンチン、日本など総勢21名が集まりました。マヌーさんの軽快なテンポでお話が進む中、何度も笑いが沸き起こる楽しい笑顔いっぱいの講座となりました。

 まずは最初のステップとして、漫才でよく見る自己紹介の部分をどう始めるのか、さらにはコンビ名をどのように決めるのか、マヌーさんの言う「印象に残るコンビ名」を考えました。例えば...
AとB:ど~も~! 
A:納豆が大好きな中国人の〇〇です。 
B:納豆が大嫌いな日本人の〇〇です。
AとB:コンビ名は「納豆ちゃん」です。
    よろしくお願いしま~す! 
といった具合に、それぞれおもしろおかしい印象的なコンビ名ができあがりました。

 次のステップでは、やさしい日本語を使って簡単な漫才を作る上で、いわゆるボケとツッコミとはなにかというレクチャーがあり、ツッコミ役が簡単な質問をして、ボケ役がまちがった答えを言い、それに対してツッコミ役が「それをいうなら〇〇でしょ」と突っ込んで終わる、このシンプルな組み立てが「漫才の基礎」だということを学びました。スタンドマイクを前にそれぞれのコンビが考えたこの基礎的な漫才を発表し、拍手や笑いが起きるなど、この講座で組んだ即席のコンビだと思えないほどのできばえでした。

 最後に総仕上げとしてこの基礎的な構成に加え、さらに輪をかけてもう一度突っ込んでまたボケるという構成をつけ足した漫才を作り、それを共通語ではなく関西弁に置き換えて練習しました。ハードルが少し上がったにもかかわらず、スタンドマイクを前に堂々と発表した漫才はすっかり漫才の形を成していて、どの参加者もこの一時間半の講座で漫才を作ることができた驚きと達成感を感じたようでした。

 また、日本語の聞きまちがいや言いまちがい、勘違いしたことを思い出し、アイデアを絞り出してネタを作ったことで、まちがいは決して失敗ではなく、このような形でみんなも自分も笑顔になれる、人を和ませることができるという気づきにもなったのかもしれません。

 今回に引き続き、第2回「やさしい日本語漫才講座」が10月6日(日)13:30~15:00に開催されます。場所は市民交流センター2階の201会議室です。今回参加した人も、お友達といっしょでも、一人で参加しても大歓迎です。頭を使って笑って、いろんな人と知り合えてやさしい日本語漫才で楽しく日本語を覚えませんか。お申し込みをお待ちしています。