【2022.12.11】防災講座 ~ 地震のときどうしますか? ~

市内や近隣地域に在住する外国人住民の方を対象に地震に関する防災講座を開催しました。

☆日 時  202212月11()11:3012:00
☆場 所  国際プラザ
☆講 師  五十嵐克巳さん(刈谷市危機管理課 防災支援員) 
☆出席者  28人【フィリピン人、ブラジル人、ベトナム人、ネパール人、中国人、インドネシア人 ほか】

今年の防災講座のテーマは「地震」。阪神淡路大震災で自衛隊員として救援活動に従事された経験もある、刈谷市危機管理課防災支援員の五十嵐克巳さんを講師にお招きしました。

日本の地震とはどういうものなのでしょうか。刈谷でも震度7級の大きな地震が起きる可能性があります。大きな地震があったら何が起きるのでしょうか。講座の前半は、大きな地震が起きた時に起こりうる危険と、身の守り方を考えました。家にいるとき上から物が落ちてきたら? エレベーターの中にいたら? 外にいるときブロック塀が近くにあったら? 実際の地震の映像を交えながら地震の揺れの恐ろしさを視覚的に体験し、その時どう行動したらいいのかをお話ししてもらいました。

映像で地震の恐ろしさを見た後は、地震発生を知らせる音がどんなものかを聞きました。強い地震が起きる前、日本では緊急地震速報が流れます。テレビからはどんな速報音がするのか、スマートフォンから流れるのはどんな音なのかを理解し、実際に地震が起こったと仮定して、全員で頭を守る姿勢をとりました。

講座の後半では、逃げるときに持っていく非常用持ち出しリストを全員で確認しました。在留カードや食料品など、非常時には何を持ち出せばいいのか、何日も買い物ができないときのために、どんな食料品を備蓄しておけばいいのか、資料も配布しその必要性を認識してもらいました。

刈谷市のホームページには、多言語の「地震ハザードマップ」があります。自分が住んでいるところ、行動する地域の危険度がどれほどのものかを知っておくことはとても大切です。参加した方々がそれぞれ理解できる言語のチラシをお渡しし、ハザードマップの色を見ながら自分に関連した地域の危険度を把握しました。同時に、防災に関する情報を受け取ることができるように、刈谷市のメール配信サービスへの登録も促しました。

参加された方の感想の一部をご紹介します。
・フィリピンでも地震訓練を受けたことがあり、頭を守ることは同じだった。
・(自国の言語で)緊急メールを登録しようと思う。         
・ブラジルでは地震がない。自分は阪神大震災の時に滋賀県にいたので地震は経験したが、家族は大きい地震に遭ったことがない。もし起きたら、今日教えてもらった頭を守ることをやってみようと思う。
・5年間日本にいますが、防災の知識が少なかったので勉強になった。自分で防災用品を備えておこうと思った。  
・非常持ち出し袋は玄関に用意しているが、長期保存の食料も用意しようと思った。どこで入手できるか分かってよかった。車を運転中に地震が起きたらどうしたらいいかなど、もっと知りたいことがたくさんある。
・子供に教えられる

地震の発生を防ぐことはできません。しかし、万一の場合を想定してしっかり備えておくことができれば、被害を軽減することができます。今回の講座を通じて、外国人住民の方々の防災意識が高まることになればうれしいです。