【2021.12.18】世界をのぞこう!グアテマラ特別編
毎回その国の出身者や滞在経験のある方をお招きして、現地での生活や文化についてのお話しを聞くイベント「世界をのぞこう!」を開催しました。
今回はグアテマラ特別編!現地で暮らす講師にお話ししてもらい、現地の子どもたちと交流しました。
日時:2021年12月18日(土) 10:00~11:30
講師:近藤咲さん(グアテマラにて教育活動中)
近藤さんはJICA隊員として2年間サンティアゴ・アティトラン市の小学校で活動をし、2018年に帰国されました。今年再度グアテマラに渡航し、現地の子どもたちへの教育活動をしています。
近藤さんには昨年も世界をのぞこう!の講師をお願いしましたが、今回は現地にいるからこそのお話し、企画をしていただきました。
今回の世界をのぞこうは二部制。第一部では近藤さんや現地グアテマラ人の子どもたちによる、活動・文化についてのお話を聞きました。
【第一部・近藤さんの活動について】
近藤さんはJICAでの活動を通して、グアテマラの長年の課題となっている勉強したくてもお金がなくて学校にいけない子どもたちの現状を目の当たりにしてきました。そして子どもたちに勉強を通して希望を持ってもらうために活動したいと、今回再度グアテマラ・サンティアゴアティトラン市に渡ることを決めたそうです。
現在、夢をもって努力している子どもたちが勉強を続けられるよう資金や勉強のサポートをする仕組みをつくるために活動しています。
その一環として近藤さんは、日本人も巻き込んで現地の子どもたちに2か月間の英語レッスンプログラムを行いました。
プログラムが始まった当初は簡単な英語も話せなかった子どもたちが、終わる頃には大きく成長したそうです。
【第一部・現地の子どもたちによるグアテマラや自分たちの紹介】
第二部の後半では、近藤さんが教育支援をしている子どもたちが自分たち自身やグアテマラについて英語で紹介してくれました。
・マリアロサさんはサンティアゴアティトラン市名物の食べ物「パティン」を紹介してくれました。葉っぱをお皿代わりに、トマトソースにいろいろな具材を入れたものをトルティーヤと一緒に食べる料理です。
・子どもたちが仕事をしていることも珍しくないグアテマラ。エリカさんとイスマエルくんが自分の仕事について話してくれました。
12歳のエリカさんの仕事は民族衣装の刺繍とビーズ製品の作成です。ビーズでできたとてもきれいなハチドリと、カラフルな鳥や花の刺繍を見せてくれました。
イスマエルくんは大工の仕事をしています。自分の仕事が好き、と言っていたのが印象的でした。
・次にマグダレナさんがグアテマラの小学校生活について紹介してくれました。グアテマラでは午前の学校と午後の学校に分かれていて、マグダレナさんは午後1時に学校に行くそうです。
・公用語のスペイン語以外に話されているマヤの言語のひとつ「ツトゥヒル語」を教えてくれたのはディエゴダビドくん。数字や動物の言い方を参加者みんなで真似して言ってみました。
・最後に近藤さんと一緒に活動しているロサさんから、グアテマラの自慢できるところ、教育の現状のお話を聞きました。カラフルな民族衣装が素敵なグアテマラ。その一方で仕事がなく貧困に苦しむ子ども、家族もたくさんいます。第一部でのこのロサさんの話や実際に現地で生活している子どもたちの姿を通して参加者からは「日本の当たり前が世界の当たり前ではないとわかった」といった感想が寄せられました。
第一部最後の質問コーナーでは、去年世界をのぞこう!に協力してくれたリセちゃんも登場。チャットで受け付けた質問に答えてくれました。
【第二部・日本からの参加者と現地の子どもたちの交流】
第二部では参加者のみなさんと現地の子どもたちがブレイクアウトルームに分かれて、少人数で交流しました。
地球の裏側にいる人とつながって話ができるのはオンラインならではの良さですね。
日本の折り紙を紹介したり、グアテマラのクリスマスについて聞いたりとそれぞれのグループが交流を楽しみました。
最初は緊張気味だった日本人の参加者の方々も、グアテマラの子どもたちが一生懸命自分たちのことについて話してくれるのにつられて緊張がほぐれ、時間が足りなくなるぐらい話が弾んでいたようです。
参加した皆さんからは「グアテマラの子たちと話せてよかった」「話してみるとあっという間だった」などの感想をいただきました。
今回の「世界をのぞこう!」は講師が海外からお話をしたり、参加者と現地の方と直接お話をしたりと初めての試みが盛りだくさん。
コロナでできなくなってしまったこともありますが、オンラインを使って新しい取り組みができるようになったことを実感したイベントでした。
前回の「世界をのぞこう!」はこちら