【2018.02.03】ワールドキッチン ロシア・タタール編
市内や近隣地域の外国籍住民の方を講師に招いて、母国の郷土料理を紹介してもらう「ワールドキッチン」。今回はロシア大陸の西側に位置するタタールの料理を刈谷在住のタタール人、マリコワ・ハッワさんに4種類教えてもらいました。
【牛肉をピクルス味で煮込んだ料理 アズ】
【ひき肉が詰まったパン ペレメチ】
【マッシュルーム入りの そばの実】
【イチゴのコンポートから作るデザート
苺入りキセーリ】
冬らしい暖かい料理を皆さんに紹介したい、ということでハッワさんが提案してくれたのがアズ。牛肉をピクルス味で煮込むということですが、ピクルス味ってどんな味?煮込むときに使うディルってどんなハーブ?皆さんどんな味になるのかとっても興味津々です。イスラム教徒であるハッワさんが使う食材はハラルフード。一般的に出回っている牛肉とハラルフードの牛肉とは何が違うのか、ハッワさんに教えてもらいながら調理は進んでいきます。
ペレメチに詰めるひき肉は手で練ります。ペレメチの皮を練るのも、そしてアズの中にいれるトマトをつぶすのも道具を使わずに手のひらを使います。『手のひらには常在菌があって、それが料理を美味しくするのですよ』と、ハッワさんは手で作ることをとても大切にしていました。
ペレメチは半分はオーブンで焼き、もう半分はひまわり油を使ってこんがりキツネ色になるように、お玉で油を回しがけをしながら揚げていきます。オーブンで焼いたペレメチはサクッと歯ごたえがあり、ひまわり油で揚げたものはふわっと柔らかく仕上がりました。
そばの実を炊くのは、なんと炊飯器。さっと洗ったそばの実に軽く塩加減をして、同量の水を加えてスイッチをポン。炊き上がったら生クリームで煮たマッシュルームを混ぜ合わせて出来上がりです。暖かいデザート苺のキセーリは沸騰したお湯に苺を入れ、砂糖を加えてかたくり粉でとろみをつけたもので、日本のくず湯にも少し似ていました。実際、体調の悪い家族にお母さんがよく作ってあげるものなのだそうです。こちらもお鍋一つで作ることができます。
アズもペレメチも、タタールの人たちはペチカという暖炉を利用して作るそうです。冬の日のペチカの思い出やイスラム教についてなど、タタールの文化や生活について食事をしながら様々な話が飛び交いました。最後にロシアのバレエ学校にお勤めしていたこともあるハッワさんに美しいポーズを教えてもらって記念撮影。みなさん、すっかりハッワさんのファンになってしまいましたね♪
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